スペースポート高知 第11回勉強会開催報告

2026年9月16日、スペースポート高知 第11回勉強会を開催しました。
今回は、大学ロケットの打上げ現場から、日本における有人宇宙輸送の実現に向けた取り組みまで、私たちの現在地と将来に強く関係する非常に有意義な内容となりました。
第1部では、千葉工業大学 工学部 工学科 宇宙・半導体 教授であり、AstroX株式会社 CTOを務める和田 豊様より、「大学ロケット打上げの実際とハイブリッドロケット開発―能代・鹿児島での経験を高知へ―」をテーマにご講演いただきました。
これまで能代や鹿児島で長年に渡ってロケット打上げに携わってきたご経験をもとに、ロケット開発の技術研究だけでなく、打上げに至るまでの準備や地元関係者との関係構築、現場での対応など、大学ロケットプロジェクトの実際についてお話しいただきました。研究室での開発にとどまらず、実際にロケットを飛ばすためには何が必要なのか。小学生から大学生まで一貫した宇宙教育の展開をされていることやAstroXの開発進捗状況なども説明いただき、高知でのロケット打上げに向けて熱いメッセージをいただきました。
第2部では、大学ロケットの打上げプロジェクトについて、一般社団法人スペースポート高知より活動報告を行いました。学生たちが主体となって取り組む大学ロケットプロジェクトの進捗や、打上げに向けた関係各所の許可申請状況や当日のスケジュールなどを共有しました。実際のロケット開発・打上げに挑戦することは、技術力だけでなく、段取り力や課題解決力を育む機会にもなっています。
第3部では、JAXA有人宇宙技術部門 自動ドッキング技術実証プロジェクト ファンクションマネージャの内山 崇様より、「日本における有人輸送の実現に向けて」と題してご講演いただきました。
人を宇宙へ送り、そして安全に帰還させるためには、無人輸送にプラスしてさらに高度な技術と安全性が求められます。有人宇宙輸送の実現に向けて、NASAへの視察報告や日本での自動ドッキング技術をはじめとする最先端の取り組みについてご紹介いただき、これからの日本の宇宙輸送を考える上で大きな刺激をいただきました。
今回の勉強会では、目の前の技術開発、学生たちの挑戦、そして一つひとつの打上げ現場の積み重ねによって日本の宇宙産業が形づくられているということを改めて認識しました。
スペースポート高知では、大学・企業・地域の皆さまと連携しながら、宇宙に挑戦する人材と環境を高知から育て、宇宙輸送の未来につながる取り組みを進めてまいります。

