スペースポート高知 第六回勉強会開催報告

2025年12月3日、スペースポート高知(SPK)第六回勉強会を開催しました!
今回は宇宙を「現場・科学・法」から学ぶ機会になりました。
宇宙分野の第一線で活躍されてきた専門家をお招きした本勉強会では、宇宙開発の現場の歴史や知見、最先端の学術研究、そして宇宙ビジネスを支える法制度という、異なる視点から宇宙を立体的に捉えることを目的としました。

種子島宇宙センター射場整備の歴史と運用経験

最初の講演は、元JAXA参事・高野様による
「種子島宇宙センター射場整備の歴史と運用経験 -小型ロケットから大型ロケットまで-」です。

日本の宇宙開発を象徴する種子島宇宙センターが、どのような思想と試行錯誤の積み重ねによって整備され、運用されてきたのか。
小型ロケット時代からH-IIA/H3といった大型ロケットに至るまで、安全性・信頼性・現場判断がどのように磨かれてきたのかを、多くの写真や実体験に基づくエピソードとともにお話しいただきました。

宇宙開発は最先端技術の結晶である一方、現場では「人」「組織」「運用」が極めて重要であることが強く印象に残る内容でした。

火星に生命が存在可能な環境を探る

続いて、高知大学准教授・長谷川様より
「火星に生命が存在可能な環境を探る」というテーマでご講演いただきました。

火星探査の最新研究を踏まえ、生命が存在するために必要な条件とは何か、火星の地質・水・環境がどこまでそれを満たし得るのかについて、専門的でありながらも非常に分かりやすい解説が行われました。
仮説を元に地球上で火星の環境に近いと思われる場所を特定し、現地に行って調査されるなど非常にわくわくするするお話を伺うことができました。「生命とは何か」「人類はなぜ宇宙に生命を探すのか」という根源的な問いに立ち返る内容でもあり、参加者からは純粋な知的興奮の声が多く聞かれました。

宇宙ビジネスを取り巻く法的課題と法律

最後は、一般社団法人 Japan Space Law Association に所属する
弁護士・松宮様、弁護士・渡邉様による
「宇宙ビジネスを取り巻く法的課題と法律」についての講演です。

ロケット打上げ、衛星運用、宇宙資源利用など、宇宙ビジネスが拡大する中で不可欠となる国内法・国際法の考え方、事業者が直面するリスクや責任の所在について整理していただきました。
技術や夢だけでは宇宙ビジネスは成立せず、法制度が社会実装を支える基盤であることを改めて認識する機会となりました。

おわりに

今回の勉強会を通じて、宇宙は「遠い世界」ではなく、現場・研究・法律といった多層的な積み重ねの上に成り立つ、極めて現実的な産業・学問分野であることが浮き彫りになりました。
今後も本会では、宇宙を切り口に、学びと対話を深める活動を継続していきます。

会員募集・活動応援のお願い

本会では、宇宙分野に関心を持つ個人・企業・研究者の皆さまの会員参加を随時募集しています。
また、勉強会や情報発信などの活動を継続・発展させていくため、活動への応援・ご支援も大変励みになります。

宇宙を「知る」「考える」「社会につなげる」仲間として、ぜひご参加ください。
今後とも、私たちの活動へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。