スペースポート高知 第五回勉強会開催報告

2025年8月20日、スペースポート高知(SPK)第五回勉強会を開催しました!
今回のテーマは「宇宙戦略基金事業概要と第二期射場関連テーマについて」「スペースポートの構想案と政策提言内容について」で、宇宙産業の将来を見据えるうえで極めて重要な内容が中心となりました。当日は多くの参加者が集まり、活発な質疑応答と意見交換が行われましたので、その概要を報告いたします。
1. 宇宙戦略基金事業概要と第二期射場関連テーマについて
最初のセッションでは、JAXA 宇宙戦略基金事業部 技術開発マネジメントグループの方にご登壇いただきました。宇宙戦略基金は、日本の宇宙産業における基盤技術の開発や、将来的な事業化を見据えた投資を支える制度であり、国内外の宇宙関連スタートアップや大学研究機関にとっても大きな意味を持ちます。
講演では、基金の概要と第一期の事例、第二期の公募中・公募予定テーマについて紹介がありました。特に、射場(ロケット打ち上げ施設)の整備や関連インフラへの投資が、日本の宇宙産業を国際的に競争力あるものにしていくために不可欠であることが強調されました。
参加者からは具体的な数字も含む本質的な質問が寄せられ、基金の制度設計や長期的な戦略性について深い議論が行われました。
2. スペースポートの構想案と政策提言内容について
続いて、スペースポート(宇宙港)の構想案と政策提言に関する発表が行われました。スペースポートとは、ロケットの打ち上げや運用だけでなく、教育・観光・産業の拠点としても機能する多面的な施設です。
特に、
- 地方自治体との連携強化
- ローカル産業とのシナジー創出
など、単なるハード面での整備にとどまらず、高知県の課題と機会について言及した上で、宇宙産業の集積と地域の産業とのシナジーを創出し、地域住民や社会全体にとって価値を提供する提言内容になっています。
参加者からは技術・事業の両面について実務的な視点の質問があり、現実的な課題を踏まえた議論に発展しました。
以上、第5回勉強会の報告となります。JAXAの宇宙戦略基金ご担当者の方に講演いただいたのは、スペースポート高知にとって大変大きな1歩となったと思います。勉強会のあとには毎度恒例の交流会の実施もされております。今後も継続して学びと議論を積み重ね、10月15日を予定している政策提言へとつなげていきますのでご期待ください!
